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Dex実践ガイド①:人脈を「資産」に変えるCRMツールの始め方

名刺交換した相手の名前が出てこない。3ヶ月前に紹介してもらった人にフォローアップし忘れた。前回何を話したか覚えていない——。

こういう経験、ありませんか。人脈管理が苦手な人ほど、Dexが効きます。


Dexとは何か

Dex はパーソナルCRM(Customer Relationship Management)ツールです。CRMというとSalesforceのような大げさなシステムを想像するかもしれませんが、Dexはもっとシンプル。個人の人脈を整理し、関係性を維持するためのツールです。

SalesforceやHubSpotが「会社の顧客管理」なら、Dexは「個人の人間関係管理」。営業職に限らず、フリーランス、経営者、ネットワーキングを大切にする全ての人に向いています。


基本機能

1. 連絡先の一元管理

Gmail、Outlook、LinkedIn、Twitterなど複数のソースから連絡先を取り込み、一つの場所にまとめます。

名刺管理アプリとの違いは、関係性の情報を記録できること。「どこで出会ったか」「何を話したか」「次に何をすべきか」——こうした文脈情報を連絡先に紐づけて残せます。

2. リマインダー

「田中さんに3ヶ月ごとに連絡する」「来月の展示会の前に鈴木さんにメールする」といったリマインダーを設定できます。

人間関係の最大の敵は「忘れること」。リマインダーがあるだけで、連絡を取るべきタイミングを逃さなくなります。

3. タグとグループ

連絡先をタグやグループで整理。「クライアント」「投資家」「エンジニア仲間」「大学の同期」など、自分に合った分類で管理できます。

4. インタラクション履歴

Gmailと連携すると、相手とのメールのやり取りが自動で記録されます。「前回いつ連絡したか」「何について話したか」が一目でわかる。


セットアップ

ステップ1:アカウント作成

getdex.com にアクセスしてサインアップ。無料プランでも基本機能は使えます。

ステップ2:連絡先のインポート

最初にやるべきは、既存の連絡先の取り込み。

  • Gmail連携 — Googleアカウントを接続すると、メール相手が自動でインポートされる
  • LinkedIn連携 — Chrome拡張機能をインストールすると、LinkedInのプロフィールからワンクリックで連絡先を追加
  • CSVインポート — 既存の連絡先リストがあれば一括取り込み

全部をいきなり整理する必要はありません。まずは直近1ヶ月で連絡を取った人を50人くらい入れるところから始めてください。

ステップ3:タグの設定

最初から完璧な分類体系を作ろうとしないのがコツ。まずはシンプルに:

  • 関係性: クライアント / パートナー / 友人 / メンター
  • 出会いの場: カンファレンス / 紹介 / 社内 / SNS
  • 優先度: 要フォロー / 定期連絡 / 情報収集

3〜5個のタグから始めて、使いながら増やしていく方が長続きします。


料金プラン

プラン 月額 主な機能
Free 無料 連絡先管理、基本的なリマインダー
Pro $12 Gmail/Outlook自動同期、高度なリマインダー、ブラウザ拡張
Business 要問合せ チーム共有、API、カスタムフィールド

無料で試して、Gmail連携が便利だと感じたらProに上げる流れがおすすめです。


日常的な使い方

誰かと会ったあとの5分

商談、ランチ、カンファレンスで誰かと話した直後。帰りの電車の中で5分だけDexを開いて、以下を記録してください。

  • 誰と会ったか(連絡先がなければ新規作成)
  • 何を話したか(2〜3行のメモ)
  • 次のアクション(フォローアップの内容と期限)

この5分の習慣が、3ヶ月後に大きな差を生みます。「あの人と何を話したっけ…」がなくなり、次に会ったとき前回の会話を踏まえた話ができる。相手からすれば「ちゃんと覚えてくれている」と感じるわけです。

週に1回の確認

毎週月曜の朝に10分。Dexのリマインダーとタスクを確認して、今週連絡すべき人をリストアップ。

  • フォローアップが必要な人
  • しばらく連絡していない重要な人
  • 今週のイベント前に挨拶しておくべき人

これをルーティンにするだけで、人間関係の「メンテナンス」が仕組み化されます。


スプレッドシート管理との違い

「連絡先管理ならスプレッドシートでいいのでは?」という疑問は当然です。実際、Excelで人脈管理をしている人は多い。

ただ、スプレッドシートには3つの限界があります。

更新されない。 メール連携がないので、手動で更新するしかない。忙しいと放置されます。

検索しにくい。 「この人、どこで会ったっけ?」を探すのに、シートを上下にスクロールする作業が発生します。

リマインダーがない。 「3ヶ月ごとに連絡」のような定期リマインダーは、カレンダーに別途設定する必要がある。

Dexはこの3つを自動化してくれます。結果として「継続して使えるかどうか」に決定的な差が出ます。


まずやってみること

  1. Dexにサインアップする
  2. Gmailを連携して、連絡先を自動インポートする
  3. 直近1週間で会った人を3人選び、メモとリマインダーを設定する

3人分やれば、使い方のイメージが掴めます。

次回の「Dex実践ガイド②」では、営業やネットワーキングでのより高度な活用法を紹介します。


シリーズ: Dex実践ガイド|公開日: 2026年3月15日