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Claude実践ガイド①:はじめてのClaude――何ができて、どう使うのか

「ChatGPTは使ったことがあるけど、Claudeって何が違うの?」

この質問を最近よく受けます。答えはシンプルで、文章の質とコーディング能力が飛び抜けている。ただ、それだけでは伝わらないので、この記事では実際の使い方から料金、他サービスとの違いまで一通り整理していきます。


Claudeとは

Anthropic(アンソロピック)が開発したAIアシスタントです。元OpenAIの研究者たちが2021年に設立した会社で、「安全なAI」を掲げています。

使い方はシンプル。claude.ai にアクセスして、テキストを入力するだけ。アカウント登録すれば無料で始められます。Web版のほか、iOS・Android・macOS・Windowsのアプリも用意されています。


何ができるのか

「AIチャット」と聞くと質問応答を想像しがちですが、Claudeの守備範囲はかなり広いです。代表的な使い方を挙げてみます。

文章を書く。 メール、企画書、ブログ記事、プレスリリース。下書きを渡して「もっとカジュアルに」と頼めば、トーンを変えてくれます。他のAIと比べて、Claudeの文章は不自然さが少ないという評価が多いです。

コードを書く。 プログラミングはClaudeが最も得意とする分野の一つ。SWE-bench Verified(コーディングのベンチマーク)では80.9%を記録しており、これは業界トップクラスの水準です1

資料を読み取る。 PDFや画像をアップロードすると、内容を読み取って要約してくれます。契約書のチェック、論文の要約、スクリーンショットの分析など。

データを分析する。 CSVファイルを渡して「このデータの傾向を教えて」と聞けば、グラフ付きで分析結果を返してくれます。Excelで何時間もかかる作業が数分で片付くことも。

調べものをする。 Web検索機能が搭載されていて、最新の情報を引っ張ってきて回答に反映できます。


画面の見方

初めてclaude.aiを開くと、シンプルなチャット画面が表示されます。覚えるべきポイントは3つだけ。

1. テキスト入力欄。 画面下部にあります。ここに質問や指示を入力して送信します。ファイルのドラッグ&ドロップもここ。

2. モデル選択。 画面上部にモデルの切り替えがあります。後述しますが、用途に応じてモデルを使い分けられます。

3. Artifactsパネル。 Claudeがコードや文書を生成すると、チャットの右側に別パネルとして表示されます。ここからコピーしたり、さらに編集を指示したりできるのが便利です。


モデルの選び方

2026年3月時点で、Claudeには複数のモデルがあります。最初は混乱するかもしれませんが、覚えるべきは3つのグレードだけ。

グレード 特徴 向いている用途
Opus 最高性能。じっくり考える 複雑な分析、長文の執筆、難しいコーディング
Sonnet 速度と性能のバランス 日常的な質問、文章作成、一般的なコーディング
Haiku 高速・低コスト 短い質問、大量のリクエスト処理

普段使いなら Sonnet で十分です。込み入った作業のときだけOpusに切り替える、という使い分けがおすすめ。

最新のClaude 4.6世代では、Opus・Sonnetともにコンテキストウィンドウが100万トークン(日本語で約50万文字相当)に対応しています。書籍1冊分の情報を一度に処理できる計算です。


料金プラン

プラン 月額 こんな人向け
Free 無料 まず試してみたい人。基本機能は一通り使える
Pro $20 日常的に使う個人ユーザー。Claude Codeやリサーチツールが解放される
Max $100 $100 ヘビーユーザー。Proの5倍の使用量
Max $200 $200 仕事でフル活用する人。Proの20倍の使用量
Team $30/人〜 チームでの利用。共有プロジェクト機能あり
Enterprise 要問合せ 大規模組織向け。SCIM、監査ログ、カスタムポリシー対応

個人的な感覚として、まずはFreeで試して、週に3回以上使うならProに上げるのが自然な流れです。Freeでも基本機能(チャット、Artifacts、Projects、Web検索)は使えるので、いきなり課金する必要はありません。


知っておきたい3つの機能

Claudeには多くの機能がありますが、入門段階で押さえておきたいのはこの3つ。

Projects(プロジェクト)

会話をプロジェクト単位で整理できる機能です。「この仕事用」「あの調査用」とフォルダ分けするイメージ。

便利なのは、プロジェクトにカスタム指示を設定できること。たとえば「回答はすべて日本語で、敬語は使わないで」と設定しておけば、毎回同じ指示を繰り返す必要がなくなります。2026年2月からFreeプランでも利用可能になりました。

Artifacts(アーティファクト)

Claudeが生成したコードや文書が、チャットとは別のパネルに表示される機能。「この部分だけ修正して」と追加指示を出せるので、文書やコードの反復的な改善がやりやすくなっています。

Web検索

リアルタイムの情報を検索して回答に反映する機能。「今日のニュースを教えて」のような使い方ができます。ただし、検索結果をそのまま鵜呑みにせず、重要な情報は元ソースを確認する癖をつけてください。


ChatGPTやGeminiとどう違うのか

正直なところ、基本的な使い方は大差ありません。どれもテキストを入力すれば回答が返ってくる。差が出るのは「得意分野」です。

Claude — 文章の質とコーディング。長い文脈の理解力。自然な日本語。 ChatGPT — ユーザー数が最大(68%のシェア)。プラグインのエコシステム。画像生成(DALL-E統合)。 Gemini — Google Workspaceとの統合。動画処理。全Workspaceプランに追加料金なしで付属。

どれか一つに絞る必要はなく、用途で使い分けるのが賢い選択です。ただ、文章を書く仕事が多いなら、まずClaudeを試してみてほしいというのが率直なところ。他のAIで書いた文章と比べてみれば、違いはすぐにわかるはずです。


まずやってみること

ここまで読んで「なんとなくわかった」という段階だと思います。一番大事なのは、実際に触ることです。

  1. claude.ai にアクセスしてアカウントを作る
  2. 「最近読んだ本の要約を書いて」と入力してみる
  3. PDFやスクリーンショットをアップロードして「内容を説明して」と聞いてみる

この3ステップで、Claudeが何者かは体感できるはず。

次回の「Claude実践ガイド②」では、業務で使える具体的なプロンプトパターンを紹介していきます。メール作成、議事録の要約、企画書のドラフトなど、すぐに仕事で使えるテンプレートを用意する予定です。


引用・参考


シリーズ: Claude実践ガイド|公開日: 2026年3月15日

Footnotes

  1. Introducing Claude Sonnet 4.5 — Anthropic